我が家同様にくつろいでいただける店づくり
くつろぎの場・社交の場としての理想の店舗を考えるとき、まず大切なのは、お客様が少しでも不愉快な思いをしないような店づくり、我が家同様にくつろいでいただける店づくりである。それが、佐藤の店づくりに対する基本的な考え方だ。
創業当時から「庄や」では「ふるさとの田舎の香り」を連想させる「ぬくもり」の空間を演出するために、日本住居の原型である「四つ目住宅」様式を店づくりに採用していた。これは、店内を土間・いろり・座敷・奥座敷の四つのスタイルで演出したものだ。お客様の人数や、ご家族連れ・ご宴会・接待などの状況やニーズに合わせてご利用していただけるように、それぞれの空間が使う人の用途に応じて役割を与えられている。現在ではお客様の求めるスタイルにあわせ、土間・いろりは個室タイプへと変化を遂げている。
どんなお客様にも居心地の良い空間を提供する
これが「庄や」のポリシーなのである。 このような店づくりが、老若男女あらゆる客層に受け入れられる「庄や」の背景となっている。誰もが心おきなく楽しめ、くつろぎ、満足できる。そんな雰囲気の中でゆったりと料理を召し上がっていただける店づくりが「庄や」の考える理想である。そして、その理想に基づき、実践していくことが自分の使命だと佐藤は考えている。