「いい意味の影響力のある人」

佐藤の求める人材とは「いい意味の影響力のある人」だという。その人物がいるだけで雰囲気が明るくなる。活気に満ちる、そういう良い影響をまわりに与えてくれる人。そんな人材は、同僚や部下はもちろん、お客様にとっても大変貴重な存在だ。サービスに直結するのは人間性である。どの店でも、質の高い従業員が質の高いサービスを提供していけるよう、人間的に信頼のおける影響力のある人をこれからも増やしていきたいと考える。

また、人材を活かすうえで配慮する点は、バランスである。一店舗あたり8~20人の従業員が働く。そこでの人間関係、相性はとても重要だ。店長と料理長、その他の従業員の組合せによって、店内の雰囲気は良くも悪くもなる。そうした組合せに気を配りながら、それぞれの店の人材配置を決めていく。優秀な人材を発見し、その資質や魅力をいかに伸ばし、活かしていけるか、それが経営者にとっての大きな責任・課題であると、佐藤は考えている。